普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2022年11月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2022年11月)
2022年11月の新車登録台数は前月比105%、中古車登録台数は前月比98.1%という例年通りの結果になりました。これまでの傾向から12月、1月にかけては新車登録台数が少し落ち込むことが予想されます。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比107%、中古車登録台数は96.7%という結果でした。新車登録台数は9月、10月と比べると落ち着きましたが依然として回復傾向を維持しています。中古車登録台数は引き続き90%台で推移しています。
自動車販売市場(2022年度)
2022年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 299,620 | 261,433 | 327,896 | 349,335 | 290,042 | 395,163 | 359,159 | 377,079 | 332,466 | ||||
前年比 | 85.6% | 81.9% | 89.7% | 92.6% | 90.7% | 124.1% | 128.6% | 107% | 99.2% | ||||
中古車登録台数 | 519,201 | 489,649 | 534,611 | 501,235 | 481,909 | 505,591 | 507,613 | 497,965 | 504,722 | ||||
前年比 | 89.1% | 97.8% | 93.6% | 94.8% | 97.5% | 93% | 94.9% | 96.7% | 94.5% |
11月は市場に大きな変化は見受けられませんでした。
新車登録台数が回復傾向を維持している点から、半導体などの部品不足問題も解消されつつあると見られます。 未だ中古車の登録台数は前年比より低い状況が続いていますが、新車登録台数の回復傾向に伴いこちらも徐々に回復すると推測しています。
中古車情報サイトの動向(2022年11月)
2022年11月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。例年通り、11月は中古車販売台数が少し落ち込む結果となりました。このまま12月まで販売台数は落ち続け、1月から3月にかけて増加していくことが予想されます。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2022年11月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングは、前月から目立った変化が見られませんでした。軽バン・軽ワゴンが前月に10%台に乗りましたが、その勢いを落とすことなく11月も10%台を維持しています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 32.6% | +0.0% |
2位 | ミニバン / ワンボックス | 14.7% | -1.3% |
3位 | コンパクト / ハッチバック | 13.2% | +0.7% |
4位 | 軽バン / 軽ワゴン | 10.3% | -0.4% |
5位 | セダン / ハードトップ | 6.9% | +1.3% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではワゴンR(スズキ)が1位にランクイン。このランキングを見るとスズキ、ダイハツの人気が高いことがわかります。また、これまで常に上位3位以内にランクインしていたセレナ(日産)が2ヶ月連続で5位となった点にも注目です。
ボディタイプ別販売ランキングでミニバン/ワンボックスがシェアを落としたにも関わらず、ヴォクシー(トヨタ)が順位を伸ばしている点も印象的です。このボディタイプで人気のセレナ(日産)やステップワゴン(ホンダ)が不調となり、ボディタイプ内での上下の差が狭まりつつあるといえます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ワゴンR(スズキ) | ↑(前回2位) |
2位 | エブリイ(スズキ) | ↓(前回1位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↑(前回7位) |
4位 | プリウス(トヨタ) | ↑(前回9位) |
5位 | セレナ(日産) | →(前回5位) |
6位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | →(前回6位) |
7位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回3位) |
8位 | ムーヴカスタム(ダイハツ) | ↑(前回圏外) |
9位 | ジムニー(スズキ) | ↑(前回11位) |
10位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↑(前回12位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2022年11月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングでは、1位のコンパクト/ハッチバックが4.4%増と他を引き離す結果になりました。上位2つのボディタイプで全体シェアの5割を占め、上位5つで全体シェアの約9割を占めている点から、人気なボディタイプが集中していることがわかります。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト / ハッチバック | 31.8% | +4.4% |
2位 | SUV / クロカン | 20.4% | +0.3% |
3位 | セダン / ハードトップ | 14.2% | -0.5% |
4位 | ステーションワゴン | 13.3% | -0.9% |
5位 | クーペ | 10.5% | -1.4% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングでは、これまで不動の人気を誇っていたMINI(BMW MINI)が2位に順位を落とす結果となりました。1位にランクインしたゴルフ(フォルクスワーゲン)が販売台数を倍近く増やし、MINI(BMW MINI)が販売台数を少し減らしたのが要因です。人気上位4車種がフォルクスワーゲンとBMW MINIで占められている点も印象的です。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回2位) |
2位 | ミニ(BMW MINI) | ↓(前回1位) |
3位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↑(前回4位) |
4位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回15位) |
5位 | 911(ポルシェ) | ↑(前回20位) |
6位 | 500(フィアット) | ↑(前回7位) |
7位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↓(前回3位) |
8位 | A4アバント(アウディ) | ↓(前回6位) |
9位 | A180(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回10位) |
10位 | B180(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回圏外) |
symphonyは中古車販売店様の経営活動を応援します
車選びドットコムでは、symphonyをご利用いただいている加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行しています。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行距離・価格帯・カラー別での販売割合もご確認いただけます。
目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要があります。
車選びドットコムでは15年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまにご提供していますので、気になる方はぜひお問合せ下さい。
中古車販売をされている方へ
中古車販売店の多くが新規集客や単価向上に苦しんでいます。
インターネットの発達でお客様は簡単に価格やスペックを比較できるようになりました。
そんな中で中古車販売店様が利益を上げていくには、「露出アップ」と「車両情報の最適化」が必要不可欠です。また、付帯商品を使って単価向上したり、リピート顧客を確保したりするなど、するべきことがたくさんあります。
車選びドットコムの提供する中古車販売管理システム「symphony」では、車両の在庫管理から広告掲載、販売後の保証やアフターサービスまで、中古車販売に関するあらゆる業務をひとつでご利用することができます。