普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2023年1月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2023年1月)
2023年1月の新車登録台数は前月比111.0%、中古車登録台数は前月比91.2%となりました。例年の傾向から1月までは新車登録台数が落ち込むことが予想されましたが、実際には数値を伸ばしています。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比116.0%、中古車登録台数は96.9%という結果になりました。新車登録台数は依然として回復傾向を維持、中古車登録台数は引き続き90%台で推移しています。
自動車販売市場(2022年度)
2022年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 299,620 | 261,433 | 327,896 | 349,335 | 290,042 | 395,163 | 359,159 | 377,079 | 344,364 | 382,338 | 338,643 | ||
前年比 | 85.6% | 81.9% | 89.7% | 92.6% | 90.7% | 124.1% | 128.6% | 107% | 102.4% | 116.% | 101.1% | ||
中古車登録台数 | 519,201 | 489,649 | 534,611 | 501,235 | 481,909 | 505,591 | 507,613 | 497,965 | 479,611 | 437,253 | 495,464 | ||
前年比 | 89.1% | 97.8% | 93.6% | 94.8% | 97.5% | 93% | 94.9% | 96.7% | 93.8% | 96.9% | 94.7% |
昨年は中古車の海外輸出が目立った一年でしたが、今後の輸出の動きがどうなっていくのか触れたいと思います。まず昨年の動向をまとめると、海外輸出は上半期に絶頂期を迎えましたが、下半期には車を運ぶコンテナ船の不足により動きを鈍らせていました。円高が進んだこともあり、中古車の海外需要は落ち着きつつあるようです。
これまで中古車の最も大きな輸出先であったロシアは、円高に加えルーブルの為替が下がったことで需要が落ちています。他方で、アジアに次ぎ2番目の輸出先に成長しているアフリカはコンテナの供給量が上昇傾向にあり、最大の輸出占有率を占めているアジアを今後超えるのではないかという見方も出てきています。
中古車情報サイトの動向(2023年1月)
2023年1月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。中古車販売台数はここまで例年通りの推移をしており、3月に中古車販売台数のピークを迎えることが予想されます。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2023年1月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、1位の軽自動車がさらに大きくシェアを伸ばしました。この月に販売された国産車のうち3分の1以上が軽自動車であったことから、国内の軽自動車人気がうかがえます。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 36.1% | +1.4% |
2位 | ミニバン / ワンボックス | 14.2% | -0.7% |
3位 | コンパクト / ハッチバック | 12.4% | +0.3% |
4位 | 軽バン / 軽ワゴン | 9.3% | -0.9% |
5位 | セダン / ハードトップ | 6.0% | +0.1% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングでは前回1位だったワゴンR(スズキ)が4位となっています。また、これまで3位以内にランクインすることが多かったセレナ(日産)がついに10位までランクを落としています。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回2位) |
2位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↑(前回3位) |
3位 | プリウス(トヨタ) | ↑(前回4位) |
4位 | ワゴンR(スズキ) | ↓(前回1位) |
5位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | ↑(前回7位) |
6位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↑(前回圏外) |
7位 | パレット(スズキ) | ↑(前回圏外) |
8位 | N-BOX(ホンダ) | ↑(前回13位) |
9位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回5位) |
10位 | セレナ(日産) | ↓(前回6位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2023年1月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングでは1位のコンパクト/ハッチバックが大きくシェアを伸ばし、全体の1/3を占める結果となりました。逆に2位、3位、4位のシェアは下がっており、1位との差は広がっています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト / ハッチバック | 33.6% | +4.5% |
2位 | SUV / クロカン | 18.4% | -2.6% |
3位 | セダン / ハードトップ | 14.8% | -2.5% |
4位 | ステーションワゴン | 11.5% | -2.2% |
5位 | クーペ | 11.1% | +1.7% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が再び1位となっています。注目点としてはポロ(フォルクスワーゲン)が順位を落としている点と、前回ランク圏外に落ちていた500(フィアット)、ミニクロスオーバー(BMW MINI)が戻ってきた点でしょう。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | →(前回2位) |
3位 | 911(ポルシェ) | ↑(前回6位) |
4位 | 500(フィアット) | ↑(前回圏外) |
5位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | →(前回5位) |
6位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回圏外) |
7位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↓(前回3位) |
8位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↓(前回7位) |
9位 | B180(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回12位) |
10位 | X1(BMW) | ↑(前回圏外) |
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