普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2023年11月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2023年11月)
2023年11月の新車登録台数は前月比103.4%、中古車登録台数は前月比94.9%となりました。新車登録台数は2023年4月から増減を繰り返していますが、中古車登録台数は安定して前月比95%~105%ほどで推移しています。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比109.0%、中古車登録台数は103.2%となっています。前年比では新車登録台数は2022年10月から、中古車登録台数は2023年2月から増加傾向を続けています。新車・中古車ともにタマ数が回復しています。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 326,731 | 392,719 | 379,052 | 340,341 | 437,493 | 397,672 | 411,089 | 379,336 | ||||
前年比 | 116.7% | 125% | 119.8% | 108.5% | 117.3% | 110.7% | 110.7% | 109.% | 114.1% | ||||
中古車登録台数 | 519,100 | 501,582 | 542,629 | 512,214 | 491,501 | 521,020 | 541,665 | 513,824 | 517,942 | ||||
前年比 | 100% | 102.4% | 101.5% | 102.2% | 102% | 103.1% | 106.7% | 103.2% | 102.6% |
オートオークション市場について、2023年11月は中古車相場に大きな変動がなく、9月ごろから横ばいの相場が続いています。11月は今年のトレンド通り、新車・中古車ともに登録台数が伸びておりタマ数は回復傾向にあります。新車の受注はまだ多くが納期遅れになっていることもあり、品質の良い高年式中古車へニーズが流れる状況にありますが、タマ数が回復傾向にあることから、高年式中古車へのニーズも徐々に収まるでしょう。
とはいえ、12月に大手メーカーによる不正が露見したことで新車市場・中古車市場に影響を与えることが予想されます。他メーカーへの乗り換えが加速するような自体になった場合、新車市場ではさらに納期遅れが深刻化する可能性もあります。そうなれば高年式中古車へのニーズは再燃することも充分に考えられるので、今後の新車市場動向にも注視しておく必要があります。
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中古車情報サイトの動向(2023年11月)
2023年11月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、昨年・一昨年は11月、12月と販売台数が落ち込んでから繁忙期に入る流れでしたが、今年は11月には販売台数が落ち込まなかったため例年とは異なる動きをしています。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2023年11月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。2位のコンパクト/ハッチバックと3位のミニバン/ワンボックスの順位が前月と入れ替わっている点が注目ポイントです。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 31.7% | +0.3% |
2位 | コンパクト/ハッチバック | 15.2% | +1.6% |
3位 | ミニバン/ワンボックス | 14.5% | -1.9% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 9.2% | -0.2% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.3% | -0.2% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではセレナ(日産)が1位となりました。ここ2ヶ月連続で1位となっていたプリウス(トヨタ)に関してはランキング圏外に落ちており、変動が激しくなっています。一方で、ランキングには前回13位以内の車種のみが入ってくる結果となり、人気車種はある程度固まっている印象です。ただし、大手メーカーの不正が露見したことで12月以降のランキング変動が大きくなる可能性があります。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | セレナ(日産) | ↑(前回2位) |
2位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回5位) |
3位 | N-BOX(ホンダ) | ↑(前回8位) |
4位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↓(前回3位) |
5位 | ワゴンR(スズキ) | ↓(前回4位) |
6位 | タント(ダイハツ) | ↑(前回10位) |
7位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↓(前回6位) |
8位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↓(前回7位) |
9位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | →(前回9位) |
10位 | アクア(トヨタ) | ↑(前回13位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2023年11月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。ここ2ヶ月で8ポイントほどシェアを落としていたコンパクト/ハッチバックでしたが、11月は4.1ポイントシェアを上昇させ全体の1/3ほどのシェアに戻っています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 31.0% | +4.1% |
2位 | SUV/クロカン | 21.0% | +0.9% |
3位 | ステーションワゴン | 12.9% | -1.5% |
4位 | セダン/ハードトップ | 12.1% | -2.7% |
5位 | クーペ | 11.9% | -0.3% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。カングー(ルノー)が3位、911(ポルシェ)が4位と前回10位以下の車種も人気を高めています。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | →(前回2位) |
3位 | カングー(ルノー) | ↑(前回14位) |
4位 | 911(ポルシェ) | ↑(前回11位) |
5位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回6位) |
6位 | ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) | ↑(前回8位) |
7位 | ジュリエッタ(アルファロメオ) | ↑(前回9位) |
8位 | X3(BMW) | ↑(前回30位) |
9位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↓(前回3位) |
10位 | X1(BMW) | ↓(前回7位) |
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・【中古車販売店必見】インボイス制度の解説と対応方法まとめ
・中古車の支払総額表示義務化 | 変更内容と注意点を徹底解説
・市場統計レポート 2023年10月【車選びドットコム】
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