普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2024年4月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2024年4月)
2024年4月の新車登録台数は前月比68.7%、中古車登録台数は前月比69.4%となりました。例年4月は3月から大きく登録台数が減少する傾向にあり、今年度も同様の結果が見られました。しかし、新車・中古車ともに例年は前月比63%ほどであり、減少幅は小さくなっています。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比88.8%、中古車登録台数は104.2%となっています。新車は前年から登録台数が減少しており、まだまだ納期遅れは解消されていません。
自動車販売市場(2024年度)
2024年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 310,345 | 310,345 | |||||||||||
前年比 | 88.8% | 88.8% | |||||||||||
中古車登録台数 | 540,648 | 540,648 | |||||||||||
前年比 | 104.2% | 104.2% |
中古車相場は依然として高い水準を維持しています。2022年に大きな相場高騰があったことは記憶に新しいかと思いますが、そのピーク時の中古車相場が2024年1月から続いているような状態です。
相場の下落時期については未だに見通しが立っておりません。新車の納車遅れの影響で買取が行われないことにより、オートオークションに出品される台数が例年よりもかなり少なくなっています。出品台数が少ないことでセリも激しくなり相場の高騰が続いています。新車の納期遅れが解消される見込みが未だに経っておりませんので、しばらくは現在の状態が続くと考えた方が良いでしょう。
ただ、オートオークションでの仕入価格が高くなったことで利益率は多少悪くなったものの、一般のお客様も「高いから買わない」という考えにはなっておらず、小売は前年と同程度の販売数・販売粗利を得られている店舗が多いようです。新車を注文してもしばらく待たなくてはならないため、新車が納車されるまでの間、リセールバリューの高い車種の中古車を購入するお客様も多くなっています。
また大手販売店の事例では、約30%のお客様がオートローンを活用して中古車を購入しています。高相場高価格でもローン金額で提示することでお客様の精神的負担を軽減するなど一工夫することで販売を促進できるかもしれません。
より詳しい中古車相場情報を手に入れ、ビジネスをさらに成長させませんか?
symphonyをご利用いただくと、販売実績をもとに算出した中古車相場をご確認いただけます。
また、蓄積した中古車相場データからAIが自動で適正価格を算出するプライシングサジェスト機能を活用することで、需要と供給のバランスが取れた価格設定を瞬時に出すことができます。
中古車情報サイトの動向(2024年4月)
2024年4月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、2024年4月は1月や2月と同程度の販売台数を記録し、前年や前々年から増加していることがわかります。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2024年4月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。軽自動車は3ポイントを落としていますが、全体の1/3程度のシェアを維持しています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 32.6% | -3.0% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 15.9% | +1.2% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 13.9% | +0.1% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 8.5% | +0.3% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.7% | +0.5% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではタントカスタム(ダイハツ)が1位となりました。5ヶ月連続でランキング1位をキープしていたプリウス(トヨタ)は、4月は3位となっています。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↑(前回4位) |
2位 | セレナ(日産) | ↑(前回7位) |
3位 | プリウス(トヨタ) | ↓(前回1位) |
4位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回6位) |
5位 | ワゴンR(スズキ) | ↑(前回8位) |
6位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回2位) |
7位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↑(前回13位) |
8位 | N-BOX(ホンダ) | ↓(前回3位) |
9位 | アルトラパン(スズキ) | →(前回9位) |
10位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↓(前回5位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2024年4月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。セダン/ハードトップが大きくシェアを伸ばしており、逆にSUV/クロカンが大きくシェアを落としました。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 33.4% | -0.8% |
2位 | セダン/ハードトップ | 17.1% | +2.1% |
3位 | SUV/クロカン | 17.1% | -3.8% |
4位 | クーペ | 12.1% | +0.1% |
5位 | ステーションワゴン | 11.8% | +0.5% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。これまでランキング圏外が多かったカングー(ルノー)ですが、12月からの5ヶ月のうち4回ランキング10位以内に入ってくるなど人気が高まっていることがわかります。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | Cクラス(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回16位) |
3位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回4位) |
4位 | カングー(ルノー) | ↑(前回5位) |
5位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↓(前回3位) |
6位 | 3シリーズセダン(BMW) | →(前回6位) |
7位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回9位) |
8位 | 500(フィアット) | ↓(前回7位) |
9位 | ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) | ↑(前回11位) |
10位 | 1シリーズ(BMW) | ↑(前回圏外) |
symphonyは中古車販売店様の経営活動を応援します
車選びドットコムでは、symphonyをご利用いただいている加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行しています。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行距離・価格帯・カラー別での販売割合もご確認いただけます。
目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要があります。
車選びドットコムでは20年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまにご提供していますので、気になる方はぜひお問合せ下さい。
「symphony(シンフォニー)」では中古車販売店様に役立つ情報をお届けしております!
・【中古車販売店必見】インボイス制度の解説と対応方法まとめ
・中古車の支払総額表示義務化 | 変更内容と注意点を徹底解説
・市場統計レポート2024年3月【車選びドットコム】
中古車販売をされている方へ
中古車販売店の多くが新規集客や単価向上に苦しんでいます。
インターネットの発達でお客様は簡単に価格やスペックを比較できるようになりました。
そんな中で中古車販売店様が利益を上げていくには、「露出アップ」と「車両情報の最適化」が必要不可欠です。また、付帯商品を使って単価向上したり、リピート顧客を確保したりするなど、するべきことがたくさんあります。
車選びドットコムの提供する中古車販売管理システム「symphony」では、車両の在庫管理から広告掲載、販売後の保証やアフターサービスまで、中古車販売に関するあらゆる業務をひとつでご利用することができます。