普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2022年7月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2022年7月)
2022年7月の新車登録台数は前月比106.5%、中古車登録台数は前月比93.8%という結果になりました。新車市場は6月に登録台数が大きく増加し、7月でさらに微増するという例年の傾向通りです。中古車登録台数についても、6月に大きく増加し、7月に微減する結果となっており、こちらも昨年と同様の動きを見せています。
前年比を見てみると、新車登録台数は92.6%、中古車登録台数は94.8%という結果で、1年以上続いている前年同月比の悪化は未だ継続中です。
国内の自動車販売や輸出台数の落ち込みが続いており、その原因が国内生産の停滞にあるという状況は変わっていません。
半導体不足についても、パソコンなどに使われるものについては供給が回復してきている一方で、自動車に使われる半導体に関してはいまだに生産が増えていないようです。
加えて、将来的にロシアのウクライナ侵攻が半導体作成に必要なパラジウムとネオンの供給に影響を与える懸念が今も残っています。
国内生産数が回復するにはまだ時間がかかる見込みです。
自動車販売市場(2022年度)
2022年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 299,620 | 261,433 | 327,896 | 349,335 | 309,571 | ||||||||
前年比 | 85.6% | 81.9% | 89.7% | 92.6% | 87.7% | ||||||||
中古車登録台数 | 519,201 | 489,649 | 534,611 | 501,235 | 511,174 | ||||||||
前年比 | 89.1% | 97.8% | 93.6% | 94.8% | 93.7% |
中古車情報サイトの動向(2022年7月)
2022年7月における中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数は前月から増加しました。例年この時期に販売台数が伸びる傾向にはありますが、今年は昨年と比べても増加幅が大きいです。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2022年7月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングは先月から順位の変動はありませんでした。
1年以上、上位5ボディタイプの順位は変わっておらず、今後も安定して軽自動車とミニバン/ワンボックスが売れる傾向にあると見られます。
なお、軽自動車の割合が3ポイント以上伸びたのは2022年1月以来で、軽自動車としては低水準と言える35%以下の状況から脱却しそうな見込みです。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 34.9% | +3.4% |
2位 | ミニバン / ワンボックス | 18.4% | +1.1% |
3位 | コンパクト / ハッチバック | 12.4% | -0.2% |
4位 | 軽バン / 軽ワゴン | 9.0% | -1.8% |
5位 | セダン / ハードトップ | 5.9% | -0.7% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングを見てみると、上位常連だったプリウスが今月は8位まで落ち込みました。
セレナが1位を取り続けている状況に変化はありませんが、ランキング全体で見るとやはり軽自動車が半数以上10位以内に表示される結果になっており、市場全体では軽自動車が人気であることが伺えます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | セレナ(日産) | →(前回1位) |
2位 | エブリイ(スズキ) | →(前回2位) |
3位 | ワゴンR(スズキ) | ↑(前回4位) |
4位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | ↑(前回6位) |
5位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↑(前回7位) |
6位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回5位) |
7位 | ステップワゴン(ホンダ) | ↑(前回9位) |
8位 | プリウス(トヨタ) | ↓(前回3位) |
9位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↑(前回17位) |
10位 | ムーヴ(ダイハツ) | ↑(前回圏外) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2022年7月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングも順位に変動がありませんでした。1位のコンパクト/ハッチバックが大きく割合を減少させ、2月以来の30%以下での水準となりました。例年、7月にここまでこのボディタイプが落ち込むことはありませんでした。
一方で、2位のSUV / クロカン、3位のセダン / ハードトップ、4位のステーションワゴンは割合を大きく伸ばしました。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト / ハッチバック | 29.9% | -2.6% |
2位 | SUV / クロカン | 19.8% | +2.9% |
3位 | セダン / ハードトップ | 15.5% | +2.4% |
4位 | ステーションワゴン | 13.6% | +1.8% |
5位 | クーペ | 10.7% | -0.5% |
車種別販売ランキング
毎月安定して1位はミニ(BMW MINI)、2位はゴルフ(フォルクスワーゲン)と3位は500(フィアット)、4位はミニクラブマン(BMW MINI)となっています。
7月はフォルクスワーゲンのコンパクトカーの人気が高く、上位10車種のうち4車種を占める結果となっています。
なお、今月は20位以下から上がってきた車種は1台しかなく、例月と比べると入れ替わりは安定していました。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回3位) |
3位 | 500(フィアット) | ↓(前回2位) |
4位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | →(前回4位) |
5位 | ゴルフヴァリアント(フォルクスワーゲン) | ↑(前回14位) |
6位 | X1(BMW) | ↑(前回12位) |
7位 | 911(ポルシェ) | ↑(前回8位) |
8位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回11位) |
9位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回15位) |
10位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
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