普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2022年9月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2022年9月)
2022年9月の新車登録台数は前月比136.2%、中古車登録台数は前月比104.9%という結果になりました。例年、7月にピークを見せる動向をしておりましたが、今年は新車・中古車ともに9月の登録台数が7月を上回るという珍しい結果となりました。
前年比を見てみると、新車登録台数は124.1%、中古車登録台数は93.0%という結果でした。新車は登録台数が14ヶ月ぶりに黒字となりました。中古車は引き続きマイナス状況となっています。
自動車販売市場(2022年度)
2022年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 299,620 | 261,433 | 327,896 | 349,335 | 290,042 | 395,163 | 320,582 | ||||||
前年比 | 85.6% | 81.9% | 89.7% | 92.6% | 90.7% | 124.1% | 93.8% | ||||||
中古車登録台数 | 519,201 | 489,649 | 534,611 | 501,235 | 481,909 | 505,591 | 505,366 | ||||||
前年比 | 89.1% | 97.8% | 93.6% | 94.8% | 97.5% | 93% | 94.1% |
自動車部品に使われるガラス及び半導体が不足している影響で、新車の納期遅れが目立っています。特にトヨタ、レクサスは深刻で、HP上でも納期について「販売店に問い合わせ」と表記されており基本的に受注停止状態となっているようです。
ガラスの不足については、ガラス製造に必要な天然ガスの供給源であるロシアが輸出を制限している背景があります。 また半導体の不足については、多品種少量の自動車用のものよりもPC機器やスマートフォンなどに入る同型で大量生産が可能なものが優先的に生産されていることから、供給が不足しているようです。
中古車情報サイトの動向(2022年9月)
2022年9月における中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数は前月から増加しました。8月は販売台数が減少しておりましたが、9月は例年通りの数値に戻っていることがわかります。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2022年9月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングは今月も順位の変動がありませんでした。
ミニバン / ワンボックスの割合は先月に引き続き上昇しており、16%台に乗っています。
注目点としては上位のボディタイプは減少傾向にあり、下位のトラック、バン、オープンカーなどが軒並み数値を上げていた点です。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 33.3% | -1.4% |
2位 | ミニバン / ワンボックス | 16.3% | +0.3% |
3位 | コンパクト / ハッチバック | 11.8% | -1.6% |
4位 | 軽バン / 軽ワゴン | 9.3% | -0.8% |
5位 | セダン / ハードトップ | 5.9% | -0.5% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングでは、先月ついに1位を奪取したダイハツ / タントでしたが、今月は日産 / セレナが一位に返り咲く結果となりました。2位には前回7位のスズキ / ワゴンRが入っています。
今月も軽自動車は6車種ランクインしていました。ランキングを見てみると、特にダイハツやスズキの軽自動車が人気のようです。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | セレナ(日産) | ↑(前回2位) |
2位 | ワゴンR(スズキ) | ↑(前回7位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | →(前回3位) |
4位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回1位) |
5位 | プリウス(トヨタ) | →(前回5位) |
6位 | ムーヴカスタム(ダイハツ) | ↑(前回圏外) |
7位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回8位) |
8位 | NV100クリッパー(日産) | ↑(前回11位) |
9位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↑(前回14位) |
10位 | アルトラパン(スズキ) | ↑(前回圏外) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2022年9月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングは先月の結果と変わりありませんでした。2位のSUV / クロカンが3.2ポイント減と大幅に落とした一方、1位のコンパクト / ハッチバックが2.2ポイント伸ばしました。
結果、コンパクト / ハッチバックが34.2%と全体の1/3を占めることになっています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト / ハッチバック | 34.2% | +2.2% |
2位 | SUV / クロカン | 18.1% | -3.2% |
3位 | ステーションワゴン | 14.5% | +1.2% |
4位 | セダン / ハードトップ | 14.1% | +1.3% |
5位 | クーペ | 9.9% | 0.0% |
車種別販売ランキング
1位のミニ(BMW MINI)は変わらずでしたが、今月も先月10位以下だった車種が6つもランクインする入れ替わりの激しい月となりました。フィアット / 500が3位に復帰し、2位にはフォルクスワーゲン / ゴルフが入りました。
前月の2〜5位が全てランキング外に落ちている点は気になります。変動が激しい月が続いたので偶然かもしれませんが、今後注視したいポイントです。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回8位) |
3位 | 500(フィアット) | ↑(前回圏外) |
4位 | A4アバント(アウディ) | ↑(前回6位) |
5位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
6位 | 911(ポルシェ) | ↑(前回13位) |
7位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | →(前回7位) |
8位 | A3スポーツバック(アウディ) | ↑(前回圏外) |
9位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回11位) |
10位 | カングー(ルノー) | ↑(前回圏外) |
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