普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2020年1月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析してきます。
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詳しく見る自動車販売市場の動向(2020年1月)
自動車業界では2019年10月の消費税増税の影響が出ており、その影響は繁忙期となった2020年1月にも影響を色濃く残しています。
1月の新車総販売台数は約36万台となり、前年比11.7%減と12月に比べて再び冷え込みました。12月の段階では回復傾向かと思われた増税インパクトが、まだ続いているという状況です。
新車市場に比べて中古車市場は増税による悪影響は少ないものの、前年比1.3%減と登録台数を割ってしまっています。増税後フェアなどが出来る大規模中古車販売店に人が集まったため、フェアを開催できない中古車販売店様は苦労されているようです。
自動車販売市場(2019年度)
2019年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 378,687 | 396,120 | 450,398 | 459,456 | 388,600 | 548,209 | 314,798 | 385,858 | 344,875 | 360,103 | – | – | 402,710 |
前年比 | 103.4% | 106.5% | 99.3% | 104.1% | 106.7% | 112.9% | 75.1% | 87.3% | 89.0% | 88.3% | – | – | 91.9% |
中古車登録台数 | 579,369 | 546,738 | 546,796 | 602,128 | 514,825 | 603,319 | 580,225 | 521,835 | 525,460 | 484,468 | – | – | 550,516 |
前年比 | 103.7% | 97.2% | 99.0% | 107.3% | 96.5% | 117.2% | 95.9% | 92.6% | 98.0% | 98.7% | – | – | 95.0% |
※表は横にスクロールで見ることができます。
※中古車登録台数は名義変更で加算されるので、販売と買取の両方のタイミングで加算されます。
中古車情報サイトの動向(2020年1月)
中古車情報サイト(車選びドットコム)でも、増税が行われた2019年10月から季節変動の影響を受けて販売件数が減っていたものの、2020年1月は前月比13.8%増と復調しました。前年比では0.1%減となっており、中古車市場と同様に増税の影響を受けています。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2020年1月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
1位は軽自動車(45.6%)で前月から3.8ポイントの増加、2位はミニバン / ワンボックス(18.8%)、3位はコンパクト / ハッチバック(14.4%)となっており、順位に変動はないものの軽自動車需要が高まっている傾向がありそうです。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 45.6% | 3.8% |
2位 | ミニバン / ワンボックス | 18.8% | -1.9% |
3位 | コンパクト / ハッチバック | 14.4% | 0.3% |
4位 | セダン / ハードトップ | 6.7% | -1.9% |
5位 | SUV / クロカン | 4.0% | -0.2% |
車種別販売ランキング
1位のセレナ(日産)、2位のワゴンR(スズキ)、3位のプリウス(トヨタ)、4位のタントカスタム(ダイハツ)は不動の人気を誇っています。5位以降は前月と比べて順位が入れ替わっており、6位のアルトラパン(スズキ)は50位圏外からのランクインして大躍進しました。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | セレナ(日産) | →(前回1位) |
2位 | ワゴンR(スズキ) | →(前回2位) |
3位 | プリウス(トヨタ) | →(前回3位) |
4位 | タントカスタム(ダイハツ) | →(前回4位) |
5位 | タント(ダイハツ) | ↑(前回8位) |
6位 | アルトラパン(スズキ) | ↑(前回圏外) |
7位 | モコ(日産) | ↑(前回15位) |
8位 | ヴェルファイア(トヨタ) | ↑(前回9位) |
9位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回13位) |
10位 | ステップワゴン(ホンダ) | ↓(前回5位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2020年1月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
1位はコンパクト / ハッチバック(26.6%)で前月同様1位。2位はステーションワゴン(18.4%)で前回4位からの躍進。3位はセダン / ハードトップ(15.8%)で前回2位からの繰り下がりとなりました。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト / ハッチバック | 26.6% | -0.2% |
2位 | ステーションワゴン | 18.4% | 2.4% |
3位 | セダン / ハードトップ | 15.8% | -1.5% |
4位 | SUV / クロカン | 12.3% | -4.4% |
5位 | クーペ | 12.0% | 1.2% |
車種別販売ランキング
1位のミニ(BMW)は不動の人気を誇っています。2位以降は前月と比べて順位が入れ替わっており、5位のジープ・チェロキー(クライスラー)は50位圏外からのランクインして大躍進しました。500(フィアット)やニュービートル(フォルクスワーゲン)は前回と比べて順位を落としてしまったものの、上位をキープしており根強い人気があると言えそうです。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW) | →(前回1位) |
2位 | ミニクラブマン(BMW) | ↑(前回7位) |
3位 | 320i(BMW) | ↑(前回17位) |
4位 | 500(フィアット) | ↓(前回2位) |
5位 | ジープ・チェロキー(クライスラー) | ↑(前回圏外) |
6位 | ニュービートル(フォルクスワーゲン) | ↓(前回4位) |
7位 | カイエン(ポルシェ) | ↑(前回22位) |
8位 | 116i(BMW) | ↑(前回14位) |
9位 | ミニクロスオーバー(BMW) | ↓(前回8位) |
10位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回26位) |
2020年の中古車市場予想
自然災害が多かった2019年では、整備不要ですぐ乗れる中古車への需要が高まりました。低年式で車検付きの割安感がある車両に注目が集まり、安全装備が付いていないような低グレード車は売れづらい傾向にあるようです。
近年では毎年のように自然災害が起きており、その度に被災地では中古車の需要が高まります。そういった際にオートオークション以外の仕入れ・販売ルートを持っていると普段とは違う販路で中古車の販売ができる可能性があります。
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中古車販売をされている方へ
中古車販売店の多くが新規集客や単価向上に苦しんでいます。
インターネットの発達でお客様は簡単に価格やスペックを比較できるようになりました。
そんな中で中古車販売店様が利益を上げていくには、「露出アップ」と「車両情報の最適化」が必要不可欠です。また、付帯商品を使って単価向上したり、リピート顧客を確保したりするなど、するべきことがたくさんあります。
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