普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2023年4月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2023年4月)
2023年4月の新車登録台数は前月比61.1%、中古車登録台数は前月比63.1%となりました。3月は新車登録台数、中古車登録台数がともに激増するため、例年4月は前月比が低くなってしまう傾向があります。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比116.7%、中古車登録台数は100.0%となっています。新車登録台数は増加傾向にあり、中古車登録台数は依然として横ばいで推移しています。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 349,592 | |||||||||||
前年比 | 116.7% | 116.7% | |||||||||||
中古車登録台数 | 519,100 | 519,100 | |||||||||||
前年比 | 100% | 100% |
中古車相場は下落傾向が続いています。オートオークションの例を出すと、国産車・輸入車の年式を問わず、全体的に出品台数が増えているのに対し需要は大きく変化していないため、成約率は低くなっています。これに対して、相場が落ち切る前に損切りという形で安く出品する業者が増えたことで、出品台数の増加、相場の下落が進んでいる状況です。特に1~5年落ちの国産車は昨年の相場をすでに下回っており、さらに下落する見通しです。
相場変動について車種別で見てみると、相場が大きく下落した車種と維持している車種が存在します。相場が大きく下落した車種は、輸出の好調によって通常よりも相場が高くなっていたものが主です。具体的にはリーフやプレミオ、レクサスRXがあげられます。特にリーフは元々ロシアからの需要が高まっていましたが、そのロシア需要が萎んだことによって相場が下落した代表的な例です。
相場を維持している車種は、輸出で需要がある車種や希少性の高いものが主です。具体的にはコペンやGR86があげられます。コペンは今年からカナダに輸出できるようになり、GR86は希少性がありマレーシア需要があるため相場を維持しています。
中古車相場はコロナ禍以降ずっと高水準が続いており、依然として相場は高いと言えます。コロナ禍以前の18年、19年の相場水準まで下落を続けるかはわからないですが、今後も相場の下落は続くと予想されます。
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中古車情報サイトの動向(2023年4月)
2023年4月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフで特筆すべきことは、黄色の棒グラフ(車選びドットコム経由での販売台数)において3月よりも4月の方が高い数値を記録している点です。これは弊社で計測を開始した2018年以来初めての出来事です。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2023年4月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。1位の軽自動車のシェアが減少しており、3位のコンパクト/ハッチバックがシェアを伸ばしています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 34.8% | -0.9% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 14.4% | -0.2% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 13.6% | +1.2% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 9.8% | +0.5% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.2% | +0.3% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。前回1位のタント(ダイハツ)が6位、前回5位のセレナも9位にランクインするなど上位でのランキング変動も大きくなっている印象です。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | プリウス(トヨタ) | ↑(前回6位) |
2位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↑(前回3位) |
3位 | ワゴンR(スズキ) | ↓(前回2位) |
4位 | エブリイ(スズキ) | →(前回4位) |
5位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | ↑(前回7位) |
6位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回1位) |
7位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↑(前回8位) |
8位 | N-BOX(ホンダ) | ↑(前回10位) |
9位 | セレナ(日産) | ↓(前回5位) |
10位 | パレット(スズキ) | ↑(前回圏外) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2023年4月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。先月シェアを大きく下げていた3位のセダン/ハードトップはさらに数値を下げています。
また、ランキング上位5つのボディタイプで販売全体の90%のシェアを占めているため、人気のボディタイプが集中していることがわかります。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 35.0% | -0.7% |
2位 | SUV/クロカン | 18.9% | +0.8% |
3位 | セダン/ハードトップ | 14.9% | -0.6% |
4位 | ステーションワゴン | 11.4% | +2.0% |
5位 | クーペ | 10.5% | -0.6% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。輸入車のボディタイプは人気が集中していますが、車種ランキングでは前回圏外から5車種ランクインしています。輸入車の車種においてはミニ(BMW MINI)以外は人気がある程度分散していると言えるでしょう。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | 500(フィアット) | ↑(前回4位) |
3位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↓(前回2位) |
4位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
5位 | B180(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回圏外) |
6位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↓(前回5位) |
7位 | A180(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回圏外) |
8位 | 320i(BMW) | ↑(前回9位) |
9位 | ジュリエッタ(アルファロメオ) | ↑(前回圏外) |
10位 | ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
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