普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2023年8月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2023年8月)
2023年8月の新車登録台数は前月比89.8%、中古車登録台数は前月比96.0%となりました。新車登録台数、中古車登録台数ともに前月から減少していますが、例年8月に少し落ちる傾向があります。例年通りの推移なら、この後12月までは緩やかに上下を続ける見通しとなります。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比117.3%、中古車登録台数は102.0%となっています。前年比較で増加傾向にあるところを見ると、コロナ禍や新車生産の遅れから回復してきたといえるでしょう。特に新車登録台数は2022年9月から常に前年比100%超えとなっています。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 326,731 | 392,719 | 379,052 | 340,341 | 357,687 | |||||||
前年比 | 116.7% | 125% | 119.8% | 108.5% | 117.3% | 117% | |||||||
中古車登録台数 | 519,100 | 501,582 | 542,629 | 512,214 | 491,501 | 513,405 | |||||||
前年比 | 100% | 102.4% | 101.5% | 102.2% | 102% | 101.6% |
これまで注視してきた中古車相場について引き続きレポートすると、やはり本年度も6月以降相場が横ばいで推移しています。ここまで例年と同じような推移を見せており、10月中旬まで横ばいに推移し、年末年始に向けて相場が高まっていく予測となっています。例年通りであれば11月以降はオークション相場が上昇する傾向にありますので、10月のうちに仕入れを強化することをオススメいたします。
また、市場統計レポート7月版にてロシア向け輸出規制について触れましたが、現状では国内の市場相場に影響は現れておりません。もともと、中古車最大の輸出先であったロシアへの輸出が大幅に減少することで、本来ロシアに販売されていた車両が国内に留まり供給過多から相場が下落すると予想しておりました。
確かにロシアへ輸出できなくなった車種で他に輸出先がないものについては相場が下落しています。一方で、ロシア以外に輸出先を持つ車種・グレードは相場下落が緩やかだったり、逆に相場が回復しています。また規制の対象外となった車種・グレードもあり、それらも同様の動きが見られます。
現在ロシア向け輸出規制の影響は一部車種のみに発生しており、全体の相場観に影響はありません。
ただし、ロシアへの輸出以外に販路のなかった一部車種や規制対象の車種については相場が不安定になっているため、注意が必要です。
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中古車情報サイトの動向(2023年8月)
2023年8月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、8月の中古車販売台数は前年と同じような動きを見せており、7月から台数を落としています。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2023年8月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。軽自動車のシェアが3.4ポイント落ちており、その分2位、3位、4位のボディタイプのシェアが高まっています。とはいえ、軽自動車が国産車販売全体の1/3程度のシェアを保っています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 33.0% | -3.4% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 16.5% | +1.4% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 13.5% | +1.1% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 10.1% | +1.8% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.2% | -0.2% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。2023年度上期を通してみるとプリウスがランキング3位以内に入ることはあまりありませんでしたが、7月の2位、8月の1位という結果からプリウス人気が再び高まっている可能性があります。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | プリウス(トヨタ) | ↑(前回2位) |
2位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↓(前回1位) |
3位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | ↑(前回圏外) |
4位 | タント(ダイハツ) | ↓(前回3位) |
5位 | エブリイ(スズキ) | →(前回5位) |
6位 | ワゴンR(スズキ) | ↓(前回4位) |
7位 | N-BOX(ホンダ) | ↑(前回8位) |
8位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↑(前回11位) |
9位 | セレナ(日産) | ↓(前回7位) |
10位 | アクア(トヨタ) | ↑(前回17位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2023年8月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。1位〜3位のボディタイプがシェアを伸ばしており、一部のボディタイプに人気が集中していることが読み取れます。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 35.0% | +3.2% |
2位 | SUV/クロカン | 20.8% | +2.0% |
3位 | セダン/ハードトップ | 14.0% | +0.4% |
4位 | ステーションワゴン | 12.0% | -1.6% |
5位 | クーペ | 9.8% | -2.0% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。販売上位1位〜3位がBMW MINIの車種となり、人気の高さが伺えます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↑(前回3位) |
3位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回11位) |
4位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回6位) |
5位 | 500(フィアット) | ↓(前回2位) |
6位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↓(前回5位) |
7位 | B180(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回圏外) |
8位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
9位 | X1(BMW) | ↑(前回25位) |
10位 | ジュリエッタ(アルファロメオ) | ↑(前回17位) |
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