普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2023年9月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2023年9月)
2023年9月の新車登録台数は前月比128.5%、中古車登録台数は前月比106.0%となりました。これまで例年通りの推移をしており、9月には新車登録台数が増加し、12月まで小さく増減を繰り返すことが予測されます。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比110.7%、中古車登録台数は103.1%となっています。前年比較では増加傾向が続いており、特に新車登録台数については2022年9月から常に前年比100%超えとなっています。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 326,731 | 392,719 | 379,052 | 340,341 | 437,493 | 370,988 | ||||||
前年比 | 116.7% | 125% | 119.8% | 108.5% | 117.3% | 110.7% | 115.7% | ||||||
中古車登録台数 | 519,100 | 501,582 | 542,629 | 512,214 | 491,501 | 521,020 | 514,674 | ||||||
前年比 | 100% | 102.4% | 101.5% | 102.2% | 102% | 103.1% | 101.8% |
新車登録台数の増加からもわかることですが、近頃は新車の販売台数が伸びています。新車登録台数は2022年9月から13ヶ月連続での前年比増加を続けていることがわかっています。中でも特徴的なのはハイブリッド車の割合が高まっている点です。
2022年11月にKiNTOが行ったアンケートによると、現在の消費者保有車両では70%ほどがガソリン車となっていますが、「次に買い換えるとしたら?」という質問にはおおよそ60%がハイブリッド車と回答しました。また、実際に現在の新車受注割合をみると、ハイブリッド車、ガソリン車のどちらも選べる車種では消費者の6割ほどがハイブリッド車を選択するようになっています。中古車にハイブリッド車需要が降りてくるまでにタイムラグはありますが、今後は中古車販売においてもハイブリッド車の需要が高まっていくことが予想されます。
【参照】株式会社KiNTO プレスリリース
2022年の電気自動車(BEV)保有率は前年比3.7%増の8.2%、買い替え検討者は34.9%に
中古車小売について見てみると、ミニバン・コンパクトカー・ハイブリッド車が引き合いの中心になっています。年式においては値ごろ感のある4〜5年落ちの中古車の引き合いが最も多く、次いで比較的新しめの2〜3年落ちの中古車が多くなっています。
より詳しい中古車相場情報を手に入れ、ビジネスをさらに成長させませんか?
symphonyをご利用いただくと、販売実績をもとに算出した中古車相場をご確認いただけます。
また、蓄積した中古車相場データからAIが自動で適正価格を算出するプライシングサジェスト機能を活用することで、需要と供給のバランスが取れた価格設定を瞬時に出すことができます。
中古車情報サイトの動向(2023年9月)
2023年9月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、2023年9月の中古車販売台数は前年よりも多く台数が販売されていることがわかります。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2023年9月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。軽自動車のシェアが2.0ポイント落ちていますが、2位〜4位のボディタイプシェアが大きく伸びているわけではないのでランキング外のボディタイプに分散していることが読み取れます。ランク外を見ると軽RVと軽トラックが好調でした。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 31.0% | -2.0% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 16.3% | -0.1% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 14.0% | +0.5% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 9.2% | -0.9% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.5% | +0.4% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。2023年度上期を通してみるとプリウスがランキング3位以内に入ることはあまりありませんでしたが、7月の2位、8月の1位、9月の1位という結果からプリウス人気が再び高まっています。1位のプリウス、2位のセレナ(日産)が共にハイブリッド車(グレード)であることからもハイブリッド車の需要が伸びていることが読み取れます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | プリウス(トヨタ) | →(前回1位) |
2位 | セレナ(日産) | ↑(前回9位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↓(前回2位) |
4位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回5位) |
5位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↑(前回8位) |
6位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | ↓(前回3位) |
7位 | ワゴンR(スズキ) | ↓(前回6位) |
8位 | ジムニー(スズキ) | ↑(前回圏外) |
9位 | N-BOX(ホンダ) | ↓(前回7位) |
10位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↑(前回14位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2023年9月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。しかし、コンパクト/ハッチバックは4.7ポイントシェアを落としており、その代わりにセダン/ハードトップが2.1ポイント、ステーションワゴンが3.7ポイントシェアを伸ばしております。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 30.3% | -4.7% |
2位 | SUV/クロカン | 19.4% | -1.4% |
3位 | セダン/ハードトップ | 16.1% | +2.1% |
4位 | ステーションワゴン | 15.7% | +3.7% |
5位 | クーペ | 8.7% | -1.1% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。販売上位1位〜4位にBMW MINIが3車種入っており、人気の高さが伺えます。また、前回ランキング圏外だったボルボから2車種ランクインしているのも注目点です。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回3位) |
3位 | 500(フィアット) | ↑(前回5位) |
4位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↓(前回2位) |
5位 | V40(ボルボ) | ↑(前回圏外) |
6位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↓(前回4位) |
7位 | XC60(ボルボ) | ↑(前回圏外) |
8位 | ラングラー(クライスラージープ) | ↑(前回14位) |
9位 | 911(ポルシェ) | ↑(前回13位) |
10位 | 116i(BMW) | ↑(前回圏外) |
symphonyは中古車販売店様の経営活動を応援します
車選びドットコムでは、symphonyをご利用いただいている加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行しています。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行距離・価格帯・カラー別での販売割合もご確認いただけます。
目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要があります。
車選びドットコムでは15年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまにご提供していますので、気になる方はぜひお問合せ下さい。
「symphony(シンフォニー)」では中古車販売店様に役立つ情報をお届けしております!
・【中古車販売店必見】インボイス制度の解説と対応方法まとめ
・中古車の支払総額表示義務化 | 変更内容と注意点を徹底解説
・市場統計レポート 2023年8月【車選びドットコム】
中古車販売をされている方へ
中古車販売店の多くが新規集客や単価向上に苦しんでいます。
インターネットの発達でお客様は簡単に価格やスペックを比較できるようになりました。
そんな中で中古車販売店様が利益を上げていくには、「露出アップ」と「車両情報の最適化」が必要不可欠です。また、付帯商品を使って単価向上したり、リピート顧客を確保したりするなど、するべきことがたくさんあります。
車選びドットコムの提供する中古車販売管理システム「symphony」では、車両の在庫管理から広告掲載、販売後の保証やアフターサービスまで、中古車販売に関するあらゆる業務をひとつでご利用することができます。