普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2023年10月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2023年10月)
2023年10月の新車登録台数は前月比90.9%、中古車登録台数は前月比104.0%となりました。新車登録台数は2023年4月から増減を繰り返していますが、中古車登録台数は安定して前月比95%~105%ほどで推移しています。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比110.7%、中古車登録台数は106.7%となっています。前年比では新車登録台数は2022年10月から、中古車登録台数は2023年2月から増加傾向を続けています。このことから新車、中古車のタマ数が回復傾向にあることがわかります。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 326,731 | 392,719 | 379,052 | 340,341 | 437,493 | 397,672 | 374,800 | |||||
前年比 | 116.7% | 125% | 119.8% | 108.5% | 117.3% | 110.7% | 110.7% | 114.9% | |||||
中古車登録台数 | 519,100 | 501,582 | 542,629 | 512,214 | 491,501 | 521,020 | 541,665 | 518,530 | |||||
前年比 | 100% | 102.4% | 101.5% | 102.2% | 102% | 103.1% | 106.7% | 102.5% |
中古車相場は国産車・輸入車ともに、1〜10年落ちまでのすべての年式において出品台数が増えていますが成約率は横ばいを維持しているため、相場は下がっていません。通常は出品台数が多いと成約率が下がるため、単価を下げる動きが起こります。ですが、昨年から続く新車・中古車のタマ不足によって満たされなかった需要が多いため現在は成約率が下がっておらず、相場も変化していない状況です。現在の中古車相場を維持していくと、1月から3月にかけて相場が上昇していき4月に下落するという例年の推移になると予想されます。
また、中古車の海外輸出について触れると、ロシア向け輸出に規制がかかったことで輸出が落ち込む予測がありましたが、想定されていたほどの影響はありませんでした。規制が開始された8月ごろはロシア向けに輸出されていた車種の相場が一時下がりましたが、すぐに横ばい・上昇に転換しました。他国に輸出されるか、他国を経由して輸出されるケースがあり、現在は落ち着いています。
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中古車情報サイトの動向(2023年10月)
2023年10月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、2023年10月の中古車販売台数は前年よりも多く台数が販売されていることがわかります。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2023年10月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。ランキング上位の変動率が小さいことから人気の変動もないと言えます。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 31.4% | +0.5% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 16.4% | +0.0% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 13.6% | -0.4% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 9.5% | +0.2% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.5% | 0.0% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。2023年度上期はランキング下位に沈むことの多かったプリウス(トヨタ)、セレナ(日産)が前月に引き続き1位、2位となっています。2023年9月の本レポートでも触れましたが、これらハイブリッド車(グレード)の需要が伸びていることが読み取れます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | プリウス(トヨタ) | →(前回1位) |
2位 | セレナ(日産) | →(前回2位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | →(前回3位) |
4位 | ワゴンR(スズキ) | ↑(前回7位) |
5位 | エブリイ(スズキ) | ↓(前回4位) |
6位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↑(前回10位) |
7位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↓(前回5位) |
8位 | N-BOX(ホンダ) | ↑(前回9位) |
9位 | ハイゼットカーゴ(ダイハツ) | ↓(前回6位) |
10位 | タント(ダイハツ) | ↑(前回12位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2023年10月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。しかし、コンパクト/ハッチバックは前月から含めると8.0ポイントシェアを落としており、輸入車ボディタイプの人気に大きな変動が起こっています。8月からシェアを伸ばしたボディタイプとしては、ステーションワゴン(+2.4%)とクーペ(+2.3%)、ミニバン/ワンボックス(+2.4%)などがある。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 27.0% | -3.3% |
2位 | SUV/クロカン | 20.2% | +0.8% |
3位 | セダン/ハードトップ | 14.8% | -1.3% |
4位 | ステーションワゴン | 14.4% | -1.3% |
5位 | クーペ | 12.1% | +3.4% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。1位は変動がありませんでしたが、2位以下は変動が激しく前回ランキング圏外から3車種ランクインしています。また、フォルクスワーゲンがランキングに4車種入っており好調だったことが伺えます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↑(前回4位) |
3位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
4位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回17位) |
5位 | 500(フィアット) | ↓(前回3位) |
6位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | →(前回6位) |
7位 | X1(BMW) | ↑(前回18位) |
8位 | ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) | ↑(前回15位) |
9位 | ジュリエッタ(アルファロメオ) | ↑(前回圏外) |
10位 | C220d(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回圏外) |
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・市場統計レポート 2023年9月【車選びドットコム】
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