普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2024年1月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
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詳しく見る自動車販売市場の動向(2024年1月)
2024年1月の新車登録台数は前月比92.3%、中古車登録台数は前月比89.4%となりました。1月はどちらも前月比90%程度と、新車・中古車で似たような変動を見せています。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比87.6%、中古車登録台数は105.4%となっており、2022年9月から常に増加していた新車登録台数が前年比マイナスとなっています。こちらは大手メーカーの不正発覚に伴う特定車種の出荷停止が影響していると考えられます。ただしすでに出荷停止指示が解除されている車種も多くあるため、2月以降の新車登録台数は徐々に回復する見込みとなっています。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 326,731 | 392,719 | 379,052 | 340,341 | 437,493 | 397,672 | 411,089 | 362,839 | 334,876 | 373,240 | ||
前年比 | 116.7% | 125% | 119.8% | 108.5% | 117.3% | 110.7% | 110.7% | 109.% | 105.4% | 87.6% | 110.2% | ||
中古車登録台数 | 519,100 | 501,582 | 542,629 | 512,214 | 491,501 | 521,020 | 541,665 | 513,824 | 515,573 | 460,860 | 511,997 | ||
前年比 | 100% | 102.4% | 101.5% | 102.2% | 102% | 103.1% | 106.7% | 103.2% | 107.5% | 105.4% | 103.3% |
2024年1月の相場状況をお伝えすると、1~2年落ちの高年式中古車の相場が高騰しています。年始の初動だけで見ると昨年よりも高く、一昨年のウクライナ侵攻や半導体工場の停止によって相場高騰した時と同程度の相場水準まで高まっています。
この原因として新車の納車が遅れている、もしくは遅れる予測があるために新車の代替えとしてニーズが高まっていることが考えられます。ここにも冒頭に記載した大手メーカーの不正発覚による新車出荷停止が影響していると見られ、目当ての新車が納車されなかった購入者が、新車に近い中古車に流れたのではないかと考えられます。
また、直近で相場が下落する要素が見当たらないため、しばらくは高相場が続くと予測されます。「高くて仕入れられない」状態が再び来る可能性があるので、しっかりと買いを行い在庫を回転させることが重要になってくるでしょう。
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中古車情報サイトの動向(2024年1月)
2024年1月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、2024年1月は直近2年間のうちで最も中古車販売が活発だったことがわかります。例年3月が繁忙期になりますので、さらに販売台数が増加することが期待されます。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2024年1月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。軽自動車はさらに2.8ポイントシェアを広げており、国産車販売全体の1/3を占めています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 34.7% | +2.8% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 14.5% | -1.3% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 13.3% | +0.5% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 7.6% | -1.6% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.7% | -0.9% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。プリウス(トヨタ)とセレナ(日産)は3ヶ月連続でランキング1位、2位をキープしています。今年度初期はランキング中位から下位に沈んでいた車種でしたが、再び上位に戻ってきています。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | プリウス(トヨタ) | →(前回1位) |
2位 | セレナ(日産) | →(前回2位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↑(前回9位) |
4位 | N-BOX(ホンダ) | ↑(前回7位) |
5位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | ↓(前回4位) |
6位 | エブリイ(スズキ) | ↓(前回3位) |
7位 | ワゴンR(スズキ) | ↓(前回5位) |
8位 | ヴォクシー(トヨタ) | ↑(前回19位) |
9位 | ライフ(ホンダ) | ↑(前回圏外) |
10位 | モコ(日産) | ↑(前回圏外) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2024年1月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。全体的にシェアが大きく変動しており、特に2位のSUV/クロカンが −3.1ポイントと大きく減少したのに対して、3位のセダン/ハードトップが4.2ポイントシェアを伸ばしています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 29.3% | -1.5% |
2位 | SUV/クロカン | 19.3% | -3.1% |
3位 | セダン/ハードトップ | 16.8% | +4.2% |
4位 | ステーションワゴン | 14.1% | +0.1% |
5位 | クーペ | 12.4% | +1.7% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。1月は前月ランキング圏外だった車種から5車種ランクインしており、人気車種が固まっていないことが読み取れます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | 3シリーズセダン(BMW) | ↑(前回圏外) |
3位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回6位) |
4位 | ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
5位 | 500(フィアット) | ↓(前回4位) |
6位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↑(前回9位) |
7位 | Eクラス(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回圏外) |
8位 | Cクラスワゴン(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回圏外) |
9位 | 911(ポルシェ) | ↓(前回2位) |
10位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
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・【中古車販売店必見】インボイス制度の解説と対応方法まとめ
・中古車の支払総額表示義務化 | 変更内容と注意点を徹底解説
・市場統計レポート 2023年12月【車選びドットコム】
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