普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2024年2月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
当社の提供する中古車販売管理システム「symphony(シンフォニー)」では、車両の仕入から広告掲載、販売後のアフターサービスまで、これ一つで管理して頂けます。
詳しく見る自動車販売市場の動向(2024年2月)
2024年2月の新車登録台数は前月比103.0%、中古車登録台数は前月比119.7%となりました。過去2年間の推移を見ても、2月は新車・中古車ともに登録台数が増加傾向になっており例年通りの動きを見せております。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比80.8%、中古車登録台数は107.0%となっています。新車登録台数の減少については大手メーカーの不正発覚に伴う特定車種の出荷停止が影響していると考えられます。すでに出荷停止指示が解除されている車種も多くあるため徐々に回復すると考えられますが、未だに回復の兆しは見られていません。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 326,731 | 392,719 | 379,052 | 340,341 | 437,493 | 397,672 | 411,089 | 362,839 | 334,876 | 344,820 | 370,657 | |
前年比 | 116.7% | 125% | 119.8% | 108.5% | 117.3% | 110.7% | 110.7% | 109.% | 105.4% | 87.6% | 80.8% | 106.9% | |
中古車登録台数 | 519,100 | 501,582 | 542,629 | 512,214 | 491,501 | 521,020 | 541,665 | 513,824 | 515,573 | 460,860 | 551,691 | 515,605 | |
前年比 | 100% | 102.4% | 101.5% | 102.2% | 102% | 103.1% | 106.7% | 103.2% | 107.5% | 105.4% | 107% | 103.7% |
中古車販売店の皆様は聞いたことがあるかもしれませんが、現在は物流において「2024年問題」が大きなトピックとなっています。特に中古車販売業の視点に立ったとき問題になっているのが、今後は陸送が滞る可能性が高いということです。
行政政策の一環で長距離ドライバーの待遇改善が進められており、ドライバーの拘束時間の上限が下げられることとなりました。これにより物流が滞ることが「2024年問題」と言われています。自動車業界では、この数ヶ月は新車生産が回復して登録台数も増加していることで新車の陸送が増加しています。陸送ドライバーの拘束時間低減、そして新車陸送件数の増加によって、中古車の陸送状況に遅れが生じたり、陸送できないケースが出てくることが予想されます。
この陸送できない状況は長期的に続く可能性もあるため、中古車販売店としては陸送に頼らない販売を強化していく必要があるかもしれません。陸送に頼らず近隣のお客様を増やしていくためには、DMやハガキなどを送って近隣顧客の掘り起こしを行ったり、店頭でお客様を呼び込むことに力を入れる方法があります。気軽に訪れやすいように店舗外観をきれいに整えることや、在庫車両を小まめに洗車して商品をきれいに見せることも有効です。また、遠方のお客様に対しても自走で引き取ってくれるお客様に割引を行うなどの策が考えられます。
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中古車情報サイトの動向(2024年2月)
2024年2月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、2024年2月は1月に続いて直近2年間で最多の中古車販売台数を記録しています。例年3月が繁忙期になりますので、さらに販売台数が増加することが期待されます。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2024年2月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。軽自動車はシェアを落としており、他ボディタイプが全体的にシェアを伸ばしています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 32.1% | -2.6% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 15.5% | +1.0% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 14.0% | +0.8% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 9.0% | +1.3% |
5位 | セダン/ハードトップ | 7.4% | +0.7% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。プリウス(トヨタ)とセレナ(日産)は4ヶ月連続でランキング1位、2位をキープしています。1位〜5位までに変動はなく、人気が集中していることがわかります。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | プリウス(トヨタ) | →(前回1位) |
2位 | セレナ(日産) | →(前回2位) |
3位 | タントカスタム(ダイハツ) | →(前回3位) |
4位 | N-BOX(ホンダ) | →(前回4位) |
5位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | →(前回5位) |
6位 | ワゴンR(スズキ) | ↑(前回7位) |
7位 | エブリイ(スズキ) | ↓(前回6位) |
8位 | ハスラー(スズキ) | ↑(前回圏外) |
9位 | デイズルークス(日産) | ↑(前回圏外) |
10位 | タント(ダイハツ) | ↑(前回13位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2024年2月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。全体的にシェアが大きく変動しており、特に1位のコンパクト/ハッチバックが 4.5ポイントと大きくシェアを伸ばしたのに対して、4位のステーションワゴンが-3.0ポイントと大きくシェアを落としています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 33.7% | +4.5% |
2位 | SUV/クロカン | 19.1% | -0.2% |
3位 | セダン/ハードトップ | 17.2% | +0.4% |
4位 | ステーションワゴン | 11.1% | -3.0% |
5位 | クーペ | 10.7% | -1.7% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。2位以下の車種に関しては流動的に順位が動いていることがわかります。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ザ・ビートル(フォルクスワーゲン) | ↑(前回4位) |
3位 | 500(フィアット) | ↑(前回5位) |
4位 | Cクラス(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回11位) |
5位 | カングー(ルノー) | ↑(前回13位) |
6位 | Gクラス(メルセデス・ベンツ) | ↑(前回15位) |
7位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↓(前回3位) |
8位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回22位) |
9位 | 3シリーズセダン(BMW) | ↓(前回2位) |
10位 | 911(ポルシェ) | ↓(前回9位) |
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・【中古車販売店必見】インボイス制度の解説と対応方法まとめ
・中古車の支払総額表示義務化 | 変更内容と注意点を徹底解説
・市場統計レポート 2023年12月【車選びドットコム】
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