普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2024年3月における自動車登録台数の推移と、中古車情報サイト「車選びドットコム」の販売数推移から、中古車市場の動きを分析していきます。
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詳しく見る自動車販売市場の動向(2024年3月)
2024年3月の新車登録台数は前月比130.9%、中古車登録台数は前月比141.3%となりました。3月は新車・中古車ともに登録台数が多くなるので、例年通りの動向となっています。
前年比を見てみると、新車登録台数は前年比78.9%、中古車登録台数は94.7%となっています。3月数値を見ると、新車・中古車ともにここ数年で最も登録台数が少ないことがわかります。登録台数は市場全体のタマ数に関わる重要な指標なので、今後数ヶ月の動きを注視してみていく必要があるでしょう。
自動車販売市場(2023年度)
2023年度 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新車登録台数 | 349,592 | 326,731 | 392,719 | 379,052 | 340,341 | 437,493 | 397,672 | 411,089 | 362,839 | 334,876 | 344,820 | 451,444 | 377,389 |
前年比 | 116.7% | 125% | 119.8% | 108.5% | 117.3% | 110.7% | 110.7% | 109.% | 105.4% | 87.6% | 80.8% | 78.9% | 103.3% |
中古車登録台数 | 519,100 | 501,582 | 542,629 | 512,214 | 491,501 | 521,020 | 541,665 | 513,824 | 515,573 | 460,860 | 551,691 | 779,571 | 537,603 |
前年比 | 100% | 102.4% | 101.5% | 102.2% | 102% | 103.1% | 106.7% | 103.2% | 107.5% | 105.4% | 107% | 94.7% | 102.5% |
中古車相場について触れると、2022年に大きな相場高騰・暴落があったことは記憶に新しいかと思います。その後2023年では落ち着きましたが2024年に入り再び相場が高くなっています。相場水準では2022年の相場高騰時と同程度の相場を1月から維持している状態です。
相場の下落時期については未だに見通しが立っておりません。例年は3月に向かって新車の納車が増加し下取りが増えることで、中古車オークションへの出品台数が増加し相場が落ち着く流れが見られますが、本年度は新車の納車が追いついておらず下取り、ひいては中古車オークションへの出品台数が増加していないためです。オークション出品が増えない状況では相場下落は考えづらいため、依然として高相場が維持される見込みです。
上述したように、中古車相場は新車の納車が進むにつれて徐々に下落していくと見られています。そのため新車の納車状況についても注意して情報を集めていくとよいでしょう。本レポートでも継続的に新車の納車状況についてレポートしていきます。
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中古車情報サイトの動向(2024年3月)
2024年3月の中古車情報サイト(車選びドットコム)での中古車販売台数を紹介いたします。以下のグラフの黄色い棒グラフに着目していただくと、車選びドットコムでの販売台数は1月以降伸びており、3月はさらに成果を伸ばしています。
※過去25ヶ月の自動車販売市場と中古車情報サイト「車選びドットコム」の市場動向を比較しています。
※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2024年3月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が1位となりました。軽自動車がシェアを伸ばしており、それに伴って2~4位のボディタイプはシェアを落とす結果となっています。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | 軽自動車 | 35.5% | +3.4% |
2位 | ミニバン/ワンボックス | 14.7% | -0.7% |
3位 | コンパクト/ハッチバック | 13.9% | -0.1% |
4位 | 軽バン/軽ワゴン | 8.3% | -0.7% |
5位 | セダン/ハードトップ | 6.1% | -1.3% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングではプリウス(トヨタ)が1位となりました。プリウス(トヨタ)は5ヶ月連続でランキング1位をキープしています。セレナ(日産)が順位を落とした点と、プリウス(トヨタ)とセレナ(日産)以外の上位8車種が軽自動車で占められている点が注目です。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | プリウス(トヨタ) | →(前回1位) |
2位 | タント(ダイハツ) | ↑(前回10位) |
3位 | N-BOX(ホンダ) | ↑(前回4位) |
4位 | タントカスタム(ダイハツ) | ↓(前回3位) |
5位 | N-BOXカスタム(ホンダ) | →(前回5位) |
6位 | エブリイ(スズキ) | ↑(前回7位) |
7位 | セレナ(日産) | ↓(前回2位) |
8位 | ワゴンR(スズキ) | ↓(前回6位) |
9位 | アルトラパン(スズキ) | ↑(前回13位) |
10位 | ステップワゴン(ホンダ) | ↑(前回15位) |
輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、輸入車の2024年3月中古車販売傾向を紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
輸入車のボディタイプ別ランキングではコンパクト/ハッチバックが1位となりました。2~4位のボディタイプでシェアの変動があるものの、大きな変化は見受けられません。
順位 | ボディタイプ | 割合 | 変動率 |
---|---|---|---|
1位 | コンパクト/ハッチバック | 34.2% | +0.5% |
2位 | SUV/クロカン | 20.9% | +1.8% |
3位 | セダン/ハードトップ | 15.0% | -2.2% |
4位 | クーペ | 12.1% | +1.3% |
5位 | ステーションワゴン | 11.2% | +0.1% |
車種別販売ランキング
輸入車の車種別販売ランキングではミニ(BMW MINI)が1位となっています。ランキング上位のメーカーを見ると、BMW MINIやフォルクスワーゲンが人気なことが読み取れます。
順位 | 車種(メーカー) | 順位変動 |
---|---|---|
1位 | ミニ(BMW MINI) | →(前回1位) |
2位 | ゴルフ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回7位) |
3位 | ミニクラブマン(BMW MINI) | ↑(前回12位) |
4位 | ミニクロスオーバー(BMW MINI) | ↑(前回8位) |
5位 | カングー(ルノー) | →(前回5位) |
6位 | 3シリーズセダン(BMW) | ↑(前回9位) |
7位 | 500(フィアット) | ↓(前回3位) |
8位 | up!(フォルクスワーゲン) | ↑(前回圏外) |
9位 | ポロ(フォルクスワーゲン) | ↑(前回11位) |
10位 | 911(ポルシェ) | →(前回10位) |
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・市場統計レポート2024年2月【車選びドットコム】
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